癒着どっとCOM 産婦人科編
INDEX
1.女性生殖器の構造
(1)子宮及び付属器の解剖図
(2)下腹部全体の断面図
2.癒着って何?
(1)癒着はどうして起こるの?
(2)癒着を起こさないために
3.帝王切開と癒着
(1)帝王切開ってなに?
(2)総出産数の15%は帝王切開
(3)帝王切開が必要な症例とは?
(4)どこに癒着が起きやすいの?
(5)帝王切開で生じる癒着の障害とは?
(6)反復帝王切開の癒着のリスク
4.産婦人科の手術
(1)癒着剥離(はくり)術
(2)腹腔鏡下(ふくくうきょうか)手術と癒着
(3)癒着防止材の紹介
5.癒着が気になる方へ
2.癒着って何?
(1)癒着はどうしておこるの?
体には傷を治そうとする生理的な作用があります。このことを「創傷治癒」と呼びます。癒着も創傷治癒の一部であり、手術をしても傷が治るのは、傷口が「癒着」するためです。
しかし、治っていく過程で本当はくっついて欲しくない組織同士がくっつくことがあり、一般にはこれを「癒着」と呼んでいます。

ほとんどの人は、癒着を起こしても具体的な症状として現れず、治療を必要としないのですが、一方で、痛みなどの症状を伴い、早急な治療を必要とする人もいます。
例えば、子宮筋腫核出術(しきゅうきんしゅかくしゅつじゅつ)の場合、子宮にできた良性のコブ(筋腫)を切除します。すなわち、子宮を切開して筋腫核をくりぬいたのち縫合しますが、その子宮の縫合部分(腹膜部分)が、その周りの膀胱や卵巣・卵管、小腸などの臓器や組織にくっついてしまうことがあります。これを「術後癒着」と呼び、不妊症や、腹痛、腸閉塞の原因となることがあります。

お腹をあける手術では、90%以上の確率で癒着ができるといわれています。癒着というと悪者のように受け取られますが、そもそも癒着ができるからこそ手術の傷が治るのです。
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(2)癒着を起こさないために
現在のところ、手術において完全に癒着をなくすことは困難ですが、最近は、癒着防止材と呼ばれる半透明のフィルム状のシートが使用されるようになりました。例えば、帝王切開や子宮筋腫などの手術を受けたあと、手術した子宮の傷口やお腹の傷口の周囲をフィルム状のシートでカバーして、周囲の組織や臓器とくっつくのを防ぐことにより癒着を防止します。

産婦人科では、病気の症状に合わせて薬で治療したり手術を必要とすることがあります。代表的なのは卵巣癌、子宮頸癌、子宮体癌があります。そのほかにも子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣嚢腫(らんそうのうしゅ)などがあります。また、病気の手術ではありませんが、帝王切開による出産もあります。いずれの手術においても癒着を防ぐための処置が行われています。

●産婦人科の手術
  (1)癒着剥離(はくり)術
  (2)腹腔鏡下(ふくくうきょうか)手術と癒着
  (3)癒着防止材の紹介
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