イザナギフロアブル

製品名 イザナギフロアブル
登録番号 第23996号
有効成分 ペントキサゾン 5.7%
ベンゾビシクロン 3.8%
トリアファモン 0.94%
性状 類白色水和性粘稠懸濁液体
有効年限 5年
包装規格 500ml×20本、2L×6本
製品安全データシート(SDS)
製品チラシ

特長

  • 新規有効成分トリアファモンを含有し、ノビエ3.5葉期まで使用可能
  • 3つの有効成分でSU抵抗性雑草~難防除多年生雑草まで幅広い草種に有効
  • イネに対する高い安全性を示し、田植同時処理や無人航空機による散布が可能
  • 大型包装規格2Lボトルあり
  • 直播水稲への使用が可能

適用雑草と使用方法

作物名 適用雑草名 使用時期 使用量 本剤の使用回数 使用方法
移植水稲 一年生雑草
及び
多年生雑草
移植時 500mℓ/10a 1回 田植同時散布機で施用
移植直後~ノビエ3.5葉期
ただし、移植後30日まで
原液湛水散布、水口施用又は無人航空機による滴下
直播水稲 一年生雑草
及び
マツバイ
ホタルイ
ヘラオモダカ
ウリカワ
ミズガヤツリ
ヒルムシロ
セリ
稲 1.5葉期~ノビエ3.5葉期
ただし、収穫90日前まで
500mℓ/10a 1回 原液湛水散布又は無人航空機による滴下
トリアファモンを含む農薬の総使用回数 ベンゾビシクロンを含む農薬の総使用回数 ペントキサゾンを含む農薬の総使用回数
2回以内 3回以内 2回以内

使用方法

(1)使用量

  • 10アール当たりの散布量は、500mlです。
  • 10アール用(500ml/本)と、大規模水田用に40アール用(2000ml(2L)/本)の大型規格があります。

(2)植代

  • 田面や苗の植付が均一になるように、代かきをていねいに行ってください。特に、田植同時処理を行う場合には、入水後に田面が露出しないよう、均平度を保つように注意してください。

(3)散布方法

  • 水田内に均一に散布して下さい。
  • 田植同時散布機等では所定量の処理薬量になるようにダイヤルを調整してください。
  • 処理薬液を霧状に散布すると付着薬害のおそれがあるので、ノズルを適度に調節してください。
  • 苗が水没するような深水状態では葉鞘部に軽い褐変症状が出るおそれがあるので、水管理に注意してください。

(4)水管理

  • 散布後少なくとも7日間は落水やかけ流しをしないでください。

(5)散布適期

  • 本剤の使用時期は移植直後(田植同時処理を含む)~ノビエ3.5葉期までの雑草の生育期に有効です。
  • 移植後10日までを目安になるべく早めに散布します。
  • 雑草の生育がかなり進んでから処理された場合には、効果が劣ることがあります。(コナギ、ミズアオイ)
  • 代掻きから田植までの期間が空き、高温条件下など雑草(SU抵抗性雑草を含む)の葉令が急に進み効果が劣ることが予想される場合には、その雑草に有効な初期剤との体系処理を行ってください。
  • 散布後に雑草の発生が見られた場合には、その雑草の種類や発生状況に応じて中・後期除草剤の体系処理を行なってください。

(6)上手な使い方

使用時期

処理時期は移植直後~ノビエ3.5葉期までですが、初期剤との体系処理を行わないコナギ、ミズアオイの多発する水田では、雑草の葉齢が進むと効果が期待できない場合があるので、散布適期(移植後10日以内)に早めに処理して下さい。

使用上の注意事項

効果・薬害の注意

  • 使用の直前に容器をよく振る。
  • 本剤は雑草の発生前から生育始期に有効なので、ノビエの3.5葉期までに時期を失しないように散布する。
  • なお、多年生雑草は、生育段階によって効果にフレが出るので、必ず適期に散布するように注意する。
  • ホタルイ、ウリカワ、ヘラオモダカ…………………3葉期まで
  • ミズガヤツリ……………………………………………4葉期まで
  • ヒルムシロ………………………………………………発生期まで
  • セリ………………………………………………………再生期まで
  • オモダカ、クログワイ、コウキヤガラ………………発生始期まで
  • シズイ……………………………………………………草丈3cmまで
  • キシュウスズメノヒエ…………………………………再生茎3葉期まで
  • エゾノサヤヌカグサ……………………………………2葉期まで
  • イボクサ(一年生雑草)………………………………再生始期まで
  • オモダカ、クログワイ、コウキヤガラ、シズイ防除は必要に応じて有効な後処理剤との組み合わせで使用する。
  • 苗の植え付けが均一になるように、整地、代かきはていねいに行い、ワラくずなどの浮遊物はできるだけ取り除く。また、未熟有機物を施用した場合は特にていねいに行う。
  • 散布に当たっては、水の出入りを止めて湛水状態のまま本剤を田面に均一に散布し、散布後少なくとも3~4日間は水深3~5cmの湛水状態を保ち、田面を露出させたり、水を切らしたりしないように注意し、また、散布後7日間は落水、かけ流しはしない。
  • 水口施用の場合は、入水時に本剤を水口に施用し、流入水とともに水田全面に拡散させる。処理後田面水が通常の湛水状態(湛水深3~5cm)に達した時に必ず水を止め田面水があふれないように注意する。
  • 以下の水田では初期生育の抑制を生じるおそれがあるので使用をさける。
    • 1)砂質土壌の水田及び漏水田(減水深2cm/日以上)
    • 2)軟弱徒長苗を移植した水田
    • 3)極端な浅植や深植をした水田
  • いぐさ、れんこん、くわい、せりなどの生育を阻害するおそれがあるので、これらの作物の生育期に隣接田で使用する場合は十分注意する。
  • いぐさの栽培予定水田では本剤を使用しない。
  • 薬害を生じるおそれがあるので、後作物としてなす、たまねぎ及びさやえんどうを栽培しない。
  • 本剤散布後の田面水を他作物に灌水しない。
  • 本剤を無人航空機による滴下で使用する場合は、次の注意を守る。
    1. 滴下は使用機種の使用基準に従って実施する。
    2. 滴下に当たっては散布装置のノズルを使用しない。
    3. 作業中、薬液が漏れないように機体の配管その他装置の十分な点検を行う。
    4. 隣接する圃場に水稲以外の作物が栽培されている場合は、無人航空機による本剤の滴下は行わない。
    5. 水源池、飲料用水等に本剤が飛散、流入しないように十分注意する。
    6. 薬剤滴下に使用した装置は十分洗浄し、薬液タンクの洗浄廃液は安全な場所に処理する。
    7. 本剤の滴下に使用した無人航空機の散布装置は、水稲以外の作物への薬剤散布には使用しない。
  • 本剤の使用に当っては、使用量、使用時期、使用方法を誤らないように注意し、特に初めて使用する場合や異常気象時は、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましい。

安全使用上の注意事項

人畜に対する注意事項

  • かぶれやすい人は取扱いに十分注意。

魚毒性等

  • 水産動植物(藻類)に影響を及ぼすので、河川、養殖池等に飛散、流入しないよう注意して使用する。
  • 散布後は水管理に注意する。
  • 無人航空機による滴下で使用する場合は、飛散しないよう特に注意する。
  • 散布器具及び容器の洗浄水は、河川等に流さない。また、空容器等は水産動植物に影響を与えないよう適切に処理する。

貯蔵上の注意事項

  • 保管 … 密栓し、直射日光をさけ、食品と区別して、冷涼な所。
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