東京、静岡、京都。それぞれの拠点でキャリアを重ねた研究職と臨床開発職の10年目同期社員3人に、
キャリアの転換点だと思う出来事や、今改めて感じる科研製薬の魅力を話し合ってもらいました。

東京、静岡、京都。それぞれの拠点でキャリアを重ねた研究職と臨床開発職の10年目同期社員3人に、
キャリアの転換点だと思う出来事や、今改めて感じる科研製薬の魅力を話し合ってもらいました。

  • NAME
    N.E.
  • OCCUPATION
    研究職(新薬創生センター)
  • JOINED YEAR
    2013年入社
  • EDUCATION
    薬学研究科 創成薬学専攻
  • DEPARTMENT
    新薬創生センター 薬理部 創薬第1グループ
  • NAME
    I.I.
  • OCCUPATION
    臨床開発職
  • JOINED YEAR
    2013年入社
  • EDUCATION
    薬学研究科 薬科学専攻
  • DEPARTMENT
    臨床開発部 第3グループ
  • NAME
    S.W.
  • OCCUPATION
    研究職(CMCセンター)
  • JOINED YEAR
    2013年入社
  • EDUCATION
    薬学部 薬学科
  • DEPARTMENT
    CMCセンター 分析部
*3名とも所属は取材当時の情報です
TOPIC 1

中堅社員が人時代の

今回は10年目同期座談会ということで、東京・静岡・京都の3拠点からそれぞれリモートで参加しています。皆さん、よろしくお願いします!

久しぶりだね。2人に会うのはいつぶりだろう?I.I.さんとは、数年前に会社説明会の講師として、本社で会った以来かな?

お互い隣のブースで参加していたと思う。N.E.くんとは最近まで、同じプロジェクトにかかわっていたから、会議でよく顔を合わせていたよね。

私が研究、I.I.さんが臨床開発の担当だったね。S.W.くんと会うのは、もしかしたら入社4年目の研修以来かも。

そうだね。事業所が同じ同期とはよく会っているけど、違う場所で働いていると、なかなか会えないね。

本当。今日も久しぶりで、新人の頃を思い出すね。2人は新人時代、部署に配属されてからはどうだった?

シャイな新人だったかな。

そんなことなかったと思うけどな(笑)。

誰に聞いても言われるよ(笑)。業務に対して自信がなかったから、あまり発言できなかったんだ。今、考えれば新人だから、自信がないのは当然なんだけどね。自信を持って働けるようになったのは3年目くらいかな。研究職の人は、入社してから一度は自信をなくす時期があると思うよ。

私も最初は自信がなかったな。そもそも、大学で分析機器を扱ったことがなかったから、本当に最初は素人だった。周りに迷惑をかけないように、早く仕事を覚えようと必死だったけど、先輩たちから丁寧に教えてもらえたおかげで、何とかなったよ。

先輩になってみると、自分も自信をなくした経験があるからこそ、しっかり教えてあげようと思えるよね。

私も新人の頃はわからないことばかりで、自信をなくしていた。ミスをしても、そのミスが重大なのかどうかもわからなかったしね。でも、先輩に怒られると思って報告すると、「じゃあ、こうしたら良いよ」と優しくフォローしてもらえて。報告や相談がしやすかったのは、とても有り難かった。ひと通りの業務がわかるようになったのは、やっぱり3〜4年目くらいかな。

みんな、入社して数年は目の前の業務に必死だけど、3〜4年目くらいで色々とできるようになる。そこから仕事が楽しくなるのかもね。

TOPIC 2

振りれが転換点

そんな若手時代を経て、僕たちのキャリアも早や10年目。2人がこれまでで、一番印象に残っていることって、どんなこと?

私は非臨床の段階から研究部門との会議に参加して、臨床試験入りしてからも継続して同じプロジェクトを担当できたことかな。それまでは、治験薬をヒトに投与して、クスリの種の有効性を試験する臨床試験しか経験していなかった。だけど、初めて非臨床試験の段階から研究部門との会議に参加してみて、薬効薬理や毒性、安全性や製剤の知識も学べたし、なぜそのデータを臨床試験で集めないといけないのかも知れたから。自分が担当している臨床試験に至るまでの背景を知ることで、自分の業務への理解を深めることができた経験だった。

臨床開発職が非臨床段階からかかわれるのは、業務の幅が広い科研製薬ならではかもね。

そう。すごく良い経験をさせてもらえたよ。

私も視野が広がったことを実感した経験があったな。入社から数年は、クスリの種となる化合物に対して、その品質を評価するための試験をする業務が大半で、自分の部署しか見えてなかった。だけど、入社6年目に開発品のテーマリーダーを担当して、見える視点が一気に変わったんだ。会議に出て他部署と連携しながら、スケジュールを管理するうちに、色々な職種がひとつの医薬品にかかわっていること。自分たちの部署はその一部でしかなくて、科研製薬全体で動いていることを実感した。

入社して数年は目の前の仕事に忙殺されてしまうから、全体の動きへの理解が追いつかないよね。

テーマリーダーを経験していなかった頃は、納期とか強く意識していなかったけど、経験した後はすごく重要だと思えるようになった。

その視点がひとつ上がったのは、良い経験だね。私の場合は、自分の仕事でひとつゴールを達成した瞬間が印象に残っている。自分が担当した有効性の試験データが、実際に臨床試験を開始するのに必要な書類として申請されているのを見た時は、感慨深かったよ。自分が手を動かして得たデータが、もうすぐ医薬品として形になると思えたからね。

N.E.くんの仕事は、クスリの種を22,000分の1の可能性から探す作業だから、その仕事がひとつの形になるのは嬉しいだろうね。

そうなんだよ。形になるのを見るのは試験の5年後なんてこともあるんだけど、覚えているものなんだ。「あのクスリの種が、こんなに大きくなって!」って感じで、子どもの成長を見る感覚だった(笑)。

TOPIC 3

経験

2人ともキャリアの中では、苦労したこともたくさんあるよね?

そうだね。私が一番苦労したなって思うのは、入社2年目の頃に先輩から引き継いだ試験法の改良かな。当時、医薬品の中にある不純物を評価する試験法が古くなっていたから、新しい手法にしないといけなくて。誰もができる方法で、不純物が入っていないかをきちんと試験できる方法にしないと、患者さんに迷惑をかけてしまう。まだ経験の浅い自分にとって、その業務はかなり苦労したし、医薬品を扱う責任の重さを感じたよ。

確かに責任重大な仕事だね。それって、最終的にどうなったの?

期日も設定されていたから、先輩たちに協力してもらいながら、何とか新しい試験法の申請に必要なデータを取得することができたよ。苦労はしたけど、若い自分にとっては試験の基礎を学ぶことができた経験でもあったと思う。

苦労した分、成長できたんだね。私は特定のエピソードではないんだけど、研究の仕事はやっぱり時間がかかることが大変かもしれない。創薬はどこにも存在しない医薬品をつくる仕事だから、正解がどこにもないし、正解があるかもわからない。そんな状態で何年・何十年も努力しないといけないからね。

キャリアを通して、ひとつの医薬品が上市できればいい、っていう世界だもんね。それって、モチベーションの維持とかは苦労しないの?

何年も携わってきたプロジェクトが、中断を余儀なくされた時は残念だとは思う。けど、それは「不可能」という答えがわかったことでもあるし、私の場合は「この医薬品も、あの医薬品もつくってみたい」って感じで、好奇心が仕事に追いついていない状態だから、モチベーションの維持に苦労したことはないよ(笑)。

私の場合は、臨床試験では想定外の問題がたくさん生じるから若手時代は苦労したな。臨機応変に対応するってことが、すごく苦手だったから。さっきも言った通り、先輩からはフォローしてもらえていたんだけどね。「問題が起きたり、ミスをしたりしても、その後にどう対応するかが重要だ」って、ずっと言われていた。

ミスをしない人はいないからね。

そう。今は当時経験した分、問題に対する対処法もたくさん知れたと思っている。後輩にアドバイスを求められた時に、対処法を教えられると、苦手だった「臨機応変」ができるようになっているなって感じられるよ。

TOPIC 4

なこ

みんな色んな経験をしてるんだね。キャリアを重ねた今、改めて思う仕事のやりがいや会社の魅力って何だろう?

私はやっぱり、携わる業務の幅が広いところかな。薬効薬理の仕事は、自分で構築した仮説にもとづいて、治療効果の検証を自分の手でできることが醍醐味だと思う。他社の話を聞いていると、すべてが分業されていることも珍しくないからね。仮説通りに治療効果を示すことができれば、そのデータは自分が世界で初めて発見した薬効だし、創薬プロジェクトを推進する大きな足がかりにもなる。社員一人ひとりの創薬への貢献度が大きいところが魅力だと思う。

そうだよな。若い頃はひとつの業務に精一杯だったけど、できることが増えた今は本当に色んなことができるよね。私も業務の幅が広いところが科研製薬の良いところだと思う。創薬プロジェクトでは、創薬から上市まですべての段階にかかわれるから、着実に一つひとつのステップを進めることにはやりがいを感じるし、担当するテーマへの愛着も大きくなるよ。

そうやって上市できたときは、本当に嬉しいよね。私も上市直前の品目を担当した経験があるから、その気持ちはわかるな。あとは、会社のことで言うと、部署を問わずにコミュニケーションを取りやすいのは、ずっと魅力だと思っていた。ひとつの創薬プロジェクトにすべての部署が一致団結して進めるから、競争ではなく協力し合う環境があるって感じる。

それは間違いないね。京都事業所もみんな、それぞれのテーマについて議論し合うのが好きな人が多いよ。

静岡事業所も、面倒見が良い人が多いよ。声をかければ先輩後輩にかかわらず、相談できるからね。休日もみんなでマラソン大会に出たりして、一体感のある雰囲気だと思う。

どの事業所も、良い人が多いよね。やっぱり事業所が違うと、普段はなかなか話せないから、今日は楽しかったな。

昔は同期で旅行やスノーボードに行ったりしていたけど、めっきりなくなったね。

でも、仕事で一緒になることもあるし、わからないことは電話でお互いに聞いたりできるから。

前もN.E.くんに仕事でわからないことを聞いたしね。同期だと気兼ねなく聞けるから、本当に助かる。

そうだね。こうして話してみると、お互いに違う仕事をしていても、感じることは同じだったりして面白かった。

この座談会で、科研製薬の雰囲気が伝わっていてほしいな。

就活は大変だと思うけど、ここって会社に出会えること。それが、科研製薬だと良いなって思う。

会社としては海外への展開も活発になっていくし、これからさらに挑戦していく段階。私たちもまだまだ成長しないといけないから、組織と一緒に成長したいと思っている人は、ぜひ応募してほしいですね!