• NAME
    Y.T.
  • OCCUPATION
    研究職 (新薬創生センター)
  • JOINED YEAR
    2018年入社
  • EDUCATION
    医歯薬保健学研究科 薬科学専攻
  • DEPARTMENT
    新薬創生センター 薬理部 薬理グループ
*所属は取材当時の情報です

患者
医療従事者貢献

入社理由

両親が医療に携わる仕事をしていたので、幼い頃から医療に貢献できる仕事がしたいと思っていました。医薬品にかかわることで、多くの患者さんや医療現場で働く方々に広く貢献できると考え、薬科学を専攻。大学で薬理について学ぶうちに医薬品開発、特に創薬研究の仕事に就きたいという想いが強くなり、就職活動では製薬会社を中心に見ていました。30社以上の企業を見ていましたが、その中で科研製薬は独創性の高い新薬を創出してきた実績があり、興味を持ちました。選考の中で現場社員の方から仕事内容や職場の雰囲気を聞く機会があり、入社後に周囲と協力しながら創薬に取り組む自分の姿を想像できたことが入社の決め手でした。

複数検討

仕事内容

科研製薬の創薬研究では、薬理部を中心に医療ニーズのある疾患を調査し、文献や臨床情報をもとに最適な治療戦略になり得る標的を探します。その後、標的の構造や先行品の情報などをもとに、合成部が化合物をデザイン。実際に合成された化合物の有効性を薬理部が細胞や動物を用いて試験し、クスリの種を育てていくというのが大まかな流れになります。私は入社以来、疼痛領域の創薬研究に取り組んでおり、細胞や動物を用いた薬効薬理試験を主に担当しています。入社1〜3年目は新薬の候補となる化合物の有効性を評価し、合成部の担当者にフィードバックする業務を行っていました。現在は、臨床試験の一歩手前にある段階のプロジェクトを担当しており、その有用性を裏付ける評価系の構築や特許出願のためのデータ取得などを行っています。

わずか可能挑戦
連続もあ

仕事のやりがいと苦労

この薬をつくりたい、という想いを形にできるのが薬理部のやりがいです。新しい治療手段は患者さんの選択肢を増やすことにつながるので、その発案者になれるかもしれないと考えると、挑戦しがいがあります。とはいえ、創薬の成功確率は極めて低く、約22,000分の1ともいわれており、キャリアを通してその可能性を追い求める仕事とも言えます。しかし、だからこそ候補化合物の中で有効だと思えるものが見つかると、「約22,000分の1を見つけたかも!」とドキドキしますね。
新薬が誕生するまでには、10年以上の長い歳月を必要とします。そのため、業務が事務的になり、「創薬」に携わっている実感が薄れてしまう瞬間があるのが、正直なところ。そんな時は学会などに参加して医療関係者の方や患者さんの話を聞き、気持ちを引き締めています。


過程失敗にな

一番印象に残っていること

入社当初、試験操作でサンプルの取り違いをしてしまったことです。その操作では、数十個のサンプルを適切な場所に分注する操作を、限られた時間内で行わなければいけませんでした。当時の私は、どこまで操作済みかを後追いできるようにしておらず、分注ミスを犯してしまったのです。そのことを報告した際に上司から、「実験には器用さも必要だが、どれだけミスがないようにケアできるか。また、ミスの疑いがあった時に後追いができるよう対策を講じられるか、といった能力も大切だよ」と言われたことは、今でも忘れません。この出来事から、操作の際は分注前後のサンプルの取り扱いやチェックシートの工夫などを念入りに行い、ミスを前提とした対策をするようになりました。今の仕事に対する姿勢をつくった出来事といっても、過言ではありません。

COLUMN
毎日のこだわり − 仕事編

自分がいちばん気持ち良く働るよ

デスクトップやメールボックスは常に整理整頓するようにしています。仕事環境がごちゃごちゃしていると、生産性が落ちるタイプなので。また、やることリストをつくって、優先順位をつけることも欠かしません。昼休憩の時間には会社の周りを散歩して、気分転換することもルーティーンとして行っています。

毎日のこだわりト編

何気ない日常にい発見が

休みの日は、思いっきりリフレッシュすることを大切にしています。散歩やサイクリングなど、外に出かけることが多いですね。妻と色んなカフェを巡って、美味しいケーキやコーヒー、紅茶を楽しんでいます。新薬創生センターがある京都は、街を歩いているだけで新しい発見があるので、休みの日も飽きずに過ごせると思いますよ。

これからの目標

新薬この手で生み出し

縁あって創薬にかかわる仕事をさせていただいているので、真に価値ある新薬を世に出すことが目標です。自分のつくった医薬品で、病気に苦しんでいる患者さんを助けたいと思っています。そのために、日々の業務に真摯に取り組み、専門性の向上に努めることで、創薬の起点となるリーダーをめざしていきたいです。