農薬
製品名 | テマカットフロアブル |
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登録番号 | 第19848号 |
有効成分 | ダイムロン 28.0% ペントキサゾン 7.2% |
性状 | 淡褐色水和性粘稠懸濁液体 |
有効年限 | 4年 |
包装規格 | 500ml×20本、2L×6本(地域限定) |
製品安全データシート(MSDS) 製品チラシ |
多年生カヤツリグサ科雑草の防除
薬剤処理(5/5)
抜き取り調査(6/8)
雑草を引き抜くとクログワイとコウキヤガラは甘栗を小さくしたような丸い塊茎(イモ)が、シズイでは細長く尖った小さな塊茎が地下茎に認められます。
これらの難防除雑草は発生期間が極めて長いため、一発剤のみでは防除が難しく従来から一発剤と中・後期剤との体系防除が指導されていました。
この方法では雑草がやや大きくなってからの対処法のため、土壌や気象条件によっては効果が不十分で夏~秋にかけて地下深く形成される塊茎の形成量を十分抑制しきれず、例年防除に苦慮しているケースが見受けられます。
テマカットフロアブルは、これら難防除雑草の発生を初期段階で一定期間抑制することにより、生育ステージを揃え、体系処理剤の効果を高め、より長期間の抑制を可能にします。
防除体系としては、上に示した初期剤(テマカットフロアブル)+中期剤または一発剤となります。
(雑草の発生量や必要に応じて特に防除初年度はさらに後期剤や収穫後の茎葉処理剤を組み合わせます。)
このような防除を数年繰り返すことにより、これらの難防除雑草の発生量を減少させることが可能です。
※一発剤や中期剤には有効成分ベンフレセートを配合した剤がより効果的です!
除草効果としては、ペントキサゾンによる雑草の出芽部の接触作用による褐変枯殺作用と、カヤツリグサ科雑草に有効なダイムロンによる生育抑制作用の2つの作用により初期抑制効果を示します。また、雑草は代かき入水時から発生してくるため、代かきから田植まで期間をあける場合や、温暖地普通期栽培地域等の高温条件では雑草の生育が進みやすいため、なるべく代かきまたは田植後直ぐに処理することをお勧めします。どちらの有効成分も、雑草の生育が進むと効果が劣るため、雑草の生育初期段階に処理した方がより効果的です。どの雑草も小さい時ほど薬剤に対する抵抗力が弱く、ペントキサゾンもより少ない薬量で枯殺可能なことが明らかになっています。なお、コウキヤガラは畑作条件でも発生が認められるため、稲作開始前に大きく生育したものには効果が期待できないため、茎葉処理剤等で事前に防除しておく必要があります。
使用上の注意
・苗が水没するような深水状態では、葉鞘部に軽い褐変症状が出るおそれがあるので水管理に注意する。
・代かき時に使用する場合は、仕上げの代かき時に整地板の後ろで処理し、深く練りこまない(効果)
・散布後7日間は落水、かけ流しはしない。
・直播水稲に使用する場合は、出芽時に湛水条件になると薬害が生じるので、水管理に注意する。
作物名 | 適用雑草名 | 使用時期 | 適用
土壌 |
10
アール |
使用 方法 |
適用地帯 |
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移植水稲 | 水田一年生雑草 及び マツバイ ホタルイ ミズガヤツリ ヘラオモダカ クログワイ (北海道を 除く) コウキヤガラ (東北、関東、 東山、東海、九州) シズイ(東北) |
植代後~ 移植前7日 または 移植直後~ ノビエ1葉期 ただし、 移植後30日まで |
砂壌土 ~埴土 |
500mL | 原液湛水散布又は水口施用 | 全域 |
移植時 | 田植同時 散布機で 施用 |
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植代時 (移植7日前まで) |
植代時に原液のまま散布し混和
する |
全域(北海道を除く)の普通期栽培地帯及び 関東・東山・東海、九州の早期栽培地帯 |
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直播水稲 | 水田一年生雑草 及び マツバイ ホタルイ ミズガヤツリ |
湛水直播の 代かき時 (は種7日前まで) |
壌土 ~埴土 |
300mL | 代かき時に原液のまま散布し混和する | 全域(北海道を除く) |
湛水直播の 代かき後~ は種前7日 |
原液湛水
散布 |
ダイムロンを含む 農薬の総使用回数 |
ペントキサゾンを含む 農薬の総使用回数 |
本剤の使用回数 |
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移植水稲は3回以内 (育苗箱散布は1回以内、本田では 2回以内) |
2回以内 | 1回 |
直播水稲は2回以内 |