水や資源の効率的な使用

世界的に水資源の問題が深刻化する中、科研製薬は水を限りある貴重な資源と認識し、中長期の目標として「2030年度までに水使用量を2016年度比で10%削減する」と定めています。事業を継続するために、取水量と排水量を管理し、節水を行うことで、限りある水資源を有効に活用しています。

また、WRI Aqueduct上の「Water Stress」が「 Extremely high(>80%)」と表示される地域を、「水資源の逼迫リスクが高いエリアである」と定義し評価を行いました。 その結果、製造・研究の拠点がある静岡県・京都府のいずれも水ストレスが高い地域「Extremely high (>80%) 」ではないことを確認しました。

<WRI Aqueductによる評価>
静岡県 : (Water Stress)Medium-High(20-40%)
京都府 : (Water Stress)Low-Medium(10-20%)

工場がある静岡事業所では、水脈に恵まれた大井川から水資源の恩恵を受けています。しかし、今後気候変動や事業所周辺の環境変化などにより水資源が不足する可能性も懸念されることから、 静岡事業所(Water Stress:Medium-High)においても、全社目標と同様の水準で水使用量の削減に努めています。静岡事業所では、地下水の汲み上げ量をきめ細かに調整できるよう汲み上げポンプをインバーター化するとともに、工場の冷却水を循環化し再利用するなどの取り組みを進めています。また、毎年近隣住民の方を対象に環境報告会を開催していましたが、ここ数年は新型コロナウイルス感染症の影響で報告資料を回覧するのみとなっていました。2022年度は、感染症対策に最大限注意を払いながら、3年ぶりに対面で開催することができました。各種測定結果、従業員教育の実施状況などを報告し、当社の環境への取り組みにご理解をいただいています。さらに、すべてのサプライヤーに対して「環境方針、目的・目標に対する責任感をもたせること」を目的として「2022年度 環境目標と自主行動基準」という資料を配布し、活動計画について認識いただくとともに、当社の環境方針に沿った行動(節水など)に協力いただいています。
今後も将来に向けた事業継続の観点から、水資源の効率的な使用を推進し、水の使用量削減に取り組んでいきます。

PAGE TOP